アルコール飲料がニキビを促す、その理由とは何でしょう

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アルコール

アルコールといえば、ビール、チューハイ、ワイン、カクテル、ウイスキー、ブランデー、シャンパン、日本酒・・・、あなたはどれを一番にイメージしますか?酒は、気分を高揚させたりする上で、とても「愉しい」ものですよね。

さて、今回は、そんなアルコール飲料が実はニキビの原因となってしまう、といったお話です。

特に、忘年会・新年会シーズン、クリスマス、正月といった時期は、ニキビなどの肌のトラブルで悩む人が多いものです。主に太平洋側の冬は季節的に乾燥も酷いですしね。だからといってビアガーデンが盛り上がる夏場も油断はできませんが。

アルコールによる影響を確認してみよう

肌への影響を考える前に、まずはアルコールが体にもたらす影響というものを確認してみましょう。アルコールが体にもたらす主な影響は以下のとおりです。

  • 脱水
  • 亜鉛やビタミンの不足
  • 活性酸素の増加
  • 脂肪の増加
  • 睡眠障害や二日酔い

心の癒しとなる酒も、悪い飲み方をすると以上のような影響を大きく被ることになります。では、ひとつずつ解説をしていきましょう。

脱水

脱水

こういう話を聞いたことはありませんか?「酒では水分補給ができない」と。

それは、アルコールが体から水分を奪う性質を持っているためです。実際、ビールを何杯か飲んだ後というのは、ノドがカラカラに渇いてしまうと思います。それは、体内から水分が減っているためです。

脱水に陥るということは、体のうるおいがなくなるということ。肌の乾燥の度合いも悪化しますし、夏場には脱水症状で倒れたりすることもあります。最悪の場合は死んでしまうこともあります。

 だから、水分補給目的で酒は飲むべきではなく、お茶や水で補給するようにしたいところだ。

亜鉛やビタミンの不足

アルコールが肝臓で分解される際に、体内の亜鉛やビタミンB2・B6といった栄養素が大量に消費されます。ミネラルやビタミンB群は、美肌を作り上げるためにとても大事な成分ですよね。それらが足りなくなると、当然肌トラブルが生じるようになります。

例えば、皮脂のコントロールが悪くなれば、皮脂が増えてニキビができやすくなったりします。キメが粗くなってハリがなくなれば、毛穴が目立ったりくすみが増えたりもします。

飲みすぎたり常習的な飲酒をしないかぎりは大きな影響はないと思いますが、酒を飲むことが趣味になっている人は要注意ですね。

活性酸素の増加

同じく肝臓で分解されるときに、活性酸素もたくさん発生します。炭酸飲料などでも発生すると言われていますが、酒はかなり多いようですね。炭酸入りのチューハイをたくさん飲んだ暁には、体は活性酸素に侵されてしまうかもしれません!

その活性酸素という言葉は、美容に勤しむ女性陣には聞きなじみのある言葉かと思います。体を老化させ、肌のハリやツヤをなくし、シワやくすみを増やす元凶だと言われていますね。また、生活習慣病や癌などの原因にもなります。

 活性酸素に勝つためには、抗酸化作用のあるビタミンEなどを積極的に摂ることがおすすめされるが、現実的に考えると、それよりも「いかに活性酸素を増やさないように心がけるか?」が大事だと思う。

脂肪の増加

脂肪

酒の原料には、米や小麦などの炭水化物が使用されています。その含有具合は物にもより、醸造酒(日本酒、ビール、ワインなど)や混成酒(リキュールなど)に多く、蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ブランデーなど)はほぼゼロです。

炭水化物は、言い換えれば糖質ともいえます。糖質は、体内で消化されると脂肪に変わります。つまり、中性脂肪に変化したりします。そして、「炭水化物(糖分)の摂りすぎはニキビを誘発してしまうの!」の記事にも書いてあるように、肌の皮脂の分泌量が増えてニキビが発生する原因ともなるのです。

「炭水化物は美容の敵」と言われていますが、炭水化物に気を付けるならば、ごはんやパンや麺類のみならず、アルコール飲料にも気を付けないといけなくなります。

 ただ、「炭水化物抜き」というのは健康上良くない。適切な量を摂取することが望ましい。

睡眠障害や二日酔い

「就寝前に酒を飲むようにしてから、すぐに眠れるようになった!」「考え事をして眠れないときは酒を飲んで解決!」と豪語している人をたまに見かけますが、それは “幻” にしかすぎません。

よく眠れている気がするだけで、実は睡眠の質自体は低下してしまっているのです。つまり、よく眠れておらず、心身には相当の負担がかかっているはずなのです。

睡眠不足と二日酔い

アルコールは体温を下げます。それにより、たしかに寝付きやすくなります。

しかしアルコール(=エタノール)は、しばらくするとアセトアルデヒドという有害物質に変化し、交感神経を刺激します。交感神経は、行動や緊張を司る自律神経ですから、睡眠は妨害されてしまいます。二日酔いの原因も、分解しきれないアセトアルデヒドの残留です。

すぐに眠れたつもりでも、脳はしっかり眠れていないわけです。また、飲酒後はトイレも近くなるので、それで睡眠の質が低下してしまうこともあります。

結果として、頭痛が起きたりストレスが溜まったり、体の代謝機能が乱れたりします。それにより、肌のキメが粗くなったり、自浄作用の低下や免疫低下によってニキビができやすくなったりもします。こうやって肌トラブルにつながっていくのですね。

 ちなみに、「酒を飲み続けると強くなる」といった論調をたまに見かけるが、それは本当だろうか。答えは半分嘘だ。味に慣れたり感受性が鈍くなったりするといった意味で強くなることはあるが、毒の影響は変わらない。アセトアルデヒドを分解する「アセトアルデヒド脱水素酵素」が生まれつき少ないと、いくら飲んでも強くはなれないのだ。下手に見栄を張ろうとするのはやめよう。

アルコールだけじゃない!肴や料理にも要注意

肴や料理

酒をたしなんだりするとき、酒だけで終わるというパターンは少ないものです。たいていは、油っこい肴をつまみながら飲むでしょうし、忘年会や新年会やパーティーなどでは、あらゆるご馳走とともに飲酒することが多いはずです。

そこで注意したいのは、肴や料理の脂質や炭水化物の過剰摂取と、酔ったことによるハメ外しです。

フライをたくさん食べたり、ご飯を食べすぎたりしていませんか。ハメを外して、大食い競争や早食い競争をしたり、限界に挑戦したりしていませんか。

そういう心当たりがあろうがなかろうが、酒の場ではそういう事態に陥る可能性が高いものです。不摂生は、体の不健康度を高め、美容の面にも悪影響が及びます。特に酒の場に参加する回数の多い方は要注意ですね。

また、居酒屋などでは、タバコなどによって空気も汚染されています。能動喫煙、受動喫煙、三次喫煙など問わず、タバコも肌に悪いので気を付けたいところです。タバコとニキビの関係については「そのニキビはタバコが原因となってるかも!いざ禁煙を!」の記事をご覧ください。

アルコールとニキビの関係のまとめ

以上にて、アルコール飲料などが体にもたらす影響を述べました。ここで改めて、ニキビとどのような関係にあるか、まとめておきたいと思います。

  • 脱水による肌乾燥 
     ⇒ 肌の機能の低下や乾燥性脂性肌へ ⇒ ニキビ発生確率UP
  • ビタミン等の不足
     ⇒ 自浄作用や皮脂コントロールが低下 ⇒ ニキビ発生確率UP
  • 活性酸素の増加
     ⇒ 肌の機能の低下 ⇒ ニキビ発生確率UP
  • 脂肪の増加
     ⇒ 皮脂の増加 ⇒ ニキビ発生確率UP
  • 睡眠障害や二日酔い
     ⇒ 肌の機能や美意識の低下 ⇒ ニキビ発生確率UP

以上のような具合です。

もちろん、人によってはニキビが発生しないこともありますし、パリパリの乾燥肌や赤みを帯びた敏感肌になってしまう人もいるでしょう。ニキビができるか否かは、多少運任せなところもあります。が、酒の飲みすぎで確率が上がってしまうのは否めません。

酒との上手な付き合い方

酒は諸刃の剣。上手に付き合うことで人生を愉しくしてくれますが、台無しにもします。ここで、酒との上手な付き合い方をおさえておきましょう。

  • ストレス解消を酒に求めない
  • 飲むならほろ酔い程度まで
  • チャンポンでなくても酔うと心得る
  • 無理に人に勧めたりしない
  • 水分不足時には飲まない
  • 睡眠前5時間くらいは飲まない
  • ノンアルコールにしてみる

主なところは以上のとおりです。詳しくはサッポロビールのサイトなどにもあるので、時間があれば是非ご覧ください。

では、以上についてひとつずつ解説していきましょう。

ストレス解消を酒に求めない

ストレス解消

酒を飲むと、嫌なことも一時的に忘れることができます。そう、「一時的に」です。だから、酔いから覚めたときには現実に戻りますし、酔いがまだ残っていれば頭痛や気だるさも感じ、さらなるストレスを感じます。そこでさらに酒を飲んだら・・・。

酒でストレス解消をするのはやめましょう。少し陽気になりたいとき、会話に花を咲かせたいときに少し飲む程度が良いのです。むろん、酒の力に頼らずにそれができるなら、なおのこと良いですね。

ストレス解消法は、趣味に没頭したりするといった方法以外にも、殴り書きで解決する手もあります。なかなか趣味に没頭する時間がない人におすすめですね。気になる方は、「ストレスによるニキビの対策!少しでも楽に効果を出そう」の記事をご覧ください。

飲むならほろ酔い程度まで

ほろ酔い

酒を飲むときは、6段階中の第2段階である「ほろ酔い期」(脈が速くなるとき)までを限度としましょう。目安としては、ビールの中瓶が1、2本といったところです。「ほろ酔い期」を超すのは飲みすぎです。

それでも、人によっては酔い方は異なります。弱い人だと、ちょっと飲んだだけでも理性が欠けたり千鳥足になります。

一番タチの悪いのは、「自分は酒に強い」というつもりで飲酒する人です。仮に酔いを感じにくくても、体への悪影響は起きています。変なプライドは捨てるべきです。「自分は酒に弱い」と思って飲むようにしましょう。

チャンポンでなくても酔うと心得る

「チャンポンのほうが酔う」といった声がありますが、そんなことはありません。酔うか酔わないかはアルコールの量によりますので、チャンポンであろうがなかろうが関係ないのです。

無暗に人に勧めたりしない

無暗に勧めない

新入生や新入社員の歓迎会などでは、先輩や上司が新入りに酒を勧めることがあります。最近は減ってきたように思いますが、今もなお、至る所で行われていることでしょう。

酒は、無暗に人に勧めるものではありません。本人が「飲みたいな」と思ったときに飲む物です。もし勧めて、新入りが倒れたりしたら責任を取れますか?いや、責任を取れる取れないの問題でもないですね。何かがあってからでは遅いのです。

水分不足時には飲まない

体の水分が少ないときに酒を飲むと、脱水症状に陥りやすくなり、危険です。心臓にも負担がかかり、血圧の上昇も招きます。

運動後、起床後、入浴の最中やその後、暑い日などには特に注意が必要ですね。また、酒を飲む前には水分を摂っておくと良いでしょう。また、酒の影響を極力おさえるため、空腹にしておかないことも大事ですね。

睡眠前5時間くらいは飲まない

上のほうで、アルコール(=エタノール)はアセトアルデヒドという有害物質に変わるというお話をしましたね。その時間(アルコールが抜ける時間)こそだいたい3~4時間と言われています。

だから、車の運転をしたいときは、運転する3~4時間前までに飲酒を済ませないといけません。

しかし、作られたアセトアルデヒドは睡眠を妨害するということでしたね。アルコール摂取量が多いほど残留するので個人差はありますが、ほろ酔い程度でも、睡眠の5時間くらい前までに済ませておくのが安心でしょう。

 とても健全なことを書いているが、そのくらいの意思があってこそちょうど良いのだ。

ノンアルコールにしてみる

ノンアルコール

もっと健全なお話ですが、いっそのことノンアルコールで済ませるという方法もあります。

酒を飲む量を減らしたいけど無理!という人にとって、ノンアルコールは敷居が低いと思います。「ノンアルコールだと盛り上がれない」と心配していた人でも、いざノンアルコールビールに挑戦してみると「盛り上がるか否かは、酔うかどうかではなくて、ビールの独特の味が関係してるね!」と改めて感じたりするものです。

さらに言えば、お茶であっても会話に花を咲かせられる人も少なくないでしょう。

当方も、忘年会などではいつもお茶です。でも、あの居酒屋独特の雰囲気に呑まれて会話に花が咲いたりしますよ。おそらく、飲み物の力よりも店の雰囲気や活気に影響されている部分も多いと思いますが、いかがでしょうか。

酒は娯楽

酒は娯楽

酒は飲み物ですが、本当の飲み物ではありません。たしなむ物、愉しむ物です。要は「娯楽」というわけです。遊園地に遊びに行ったり温泉に浸かりに行くのと同じようなものです。そんなにしょっちゅうやるものではありません。

長い人生にうるおいを与えるちょっとしたエッセンスとして、上手に付き合っていくようにしましょう!特に日本人は、元々遺伝子的に酒に弱い傾向にあるのですから、無理に飲もうとする必要はないし、そのことをきちんと理解すべきだと当方は思っています。

では最後に、今回お伝えしたポイントをまとめて終わりにしましょう。

  • アルコールにより、脱水、ビタミン等の不足、活性酸素や脂肪の増加がもたらされうる
  • 上手に飲まないと、睡眠の質が低下したりする
  • それらの影響により、ニキビが誘発されたり肌荒れを起こしたりする
  • 酒の短所をきちんと知り、娯楽として上手に付き合っていく
  • ノンアルコールで済ませられるなら、そのようにする

以上です。もし酒を手放せなくなったら、なるべく早め(自覚があるうち)に身近な人や医師に相談するようにしましょう。


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