化粧品成分の危険性を気にしても疲れるしキリがない

【この記事は 7 分 前後で読めます】

化粧品成分の危険性について

おそらく少数派だと思いますが、化粧品に含まれている成分を事細かに調べている人がいると思います。実際に検索をかけてみると、そういった解析サイトが出てきたりもします。

当方も、元々化学に興味があり、白衣を着て成分について調べたりすることがあります。

成分表示を見ていただくと分かると思いますが、化粧品には実に多くの成分が含まれています。中には危険性が疑われている成分もあり、肌につける者としてはとても気になるところですよね。

今回は、化粧品に含まれる成分の危険性について、一緒に考えてみましょう。本当に気にする必要はあるのでしょうか?

添加物が危険!?

よく、「無添加化粧品」といった言葉を見ることがありますよね。マスコミは「添加物=悪」といった前提で宣伝をし、消費者の多くもそれを信じているはずです。

パラベンや鉱物油は悪なのか

パラベン・鉱物油は悪?

例えば、防腐剤のパラベン(パラオキシ安息香酸エステルという有機化合物群)だったり、肌を保護するための鉱物油(ミネラルオイル)など。これらは問答無用で悪と見なされています。

しかし、腐った化粧品にしないためにも防腐剤は必要。パラベンは大いにその役目を果たしますし、これでアレルギーが出るのも、1000人中にわずか3人くらい(つまり0.3%)だと言われています。

保護成分(エモリエント成分)の鉱物油も、これを主成分とするワセリンが医療現場では主流です。鉱物油はいわゆる石油みたいなものですが、肌に入ったりしません。最近の技術では高純度で生成でき、肌への負担はほとんどないと言われています。

そんな鉱物油でも、毛穴を塞いで毛穴トラブルが発生することも考えられますが、これは医薬品に副作用があるのと同じようなことです。

他の成分でも同様で、長所があれば短所があり、これは致し方のないことと言えます。

よって、特定の添加物を悪と見なすこと自体、別にそれが100%間違いというわけではないですが、言い過ぎた感があります。仮にその成分が完全0の無添加であっても、他の成分がアレルゲンである可能性だってありえるのです。

 当方は、とあるシャンプーを使って頭皮にトラブルを来したことがある。そのシャンプーは「無添加」と謳われており、ネット上の評判を見ても高評価ばかりで、実際に売り上げもトップレベルだった。消費者の多くは自分の異常に気付いていないのか、もしくは自分だけが肌に合わなかったわけだ(調査してみたら、ほかにも合わなかった人がいたようだ)。それ以来、使ってみたいコスメを見つけたとしても、(それが無添加であろうがなかろうが) “ お試し版 ” が使えるなら使ってみようと強く思うようになった。 

オーガニック・植物性の安全神話

オーガニックの安全神話

昨今人気で安全性が高いと言われているオーガニックや植物性であっても、アレルゲンが含まれていれば何らかのトラブルが起きる可能性はあります。でも、何が自分にとってのアレルゲンか判断するのは困難です。

食品の例ですが、当方の場合、100%植物で安全な食べ物というのが常識である生ネギ・生タマネギを食べると、肌が異常にかゆくなり頭痛がすることもあります。おそらくアリシン(硫化アリル)という成分が原因かと思いますが、同じ悩みを持つ人はあまりいません。

それゆえ、当方は、「成分がその人に合うか合わないかなんていうのは、使ってみて初めて分かる」と考えるようにしています。オーガニックコスメで安全と言われていても、まずは使って確かめます。逆にあまり良くないと言われているものでも、使いたければ使ってみます。

なお、パラベンを使わないオーガニックコスメの場合、消費期限が短く、だいたい2~3ヶ月以内には使い切らなければならないと言う人もいます。つまり、効力の強い防腐剤を使っていないため劣化が早く、菌の繁殖が懸念されるというわけです。

こうやって考えてみると、「何が良い・何が悪い」というのは簡単に決められないと思うのです。

シャンプーのことで美容師(長年の経験を積んだトップスタイリスト)に相談したことがあるのですが、「細かいことを気にしたほうがストレスになって体に悪いよ。使いたいものがあったら使っちゃいなよ」と言われたくらいです。商品を買わせるための一流儀だったかもしれませんが(笑)、妙に納得しましたね。

たま~にある化粧品事故

消費者を神経質にしてしまう事故が、ごくたまに起こります。

以前、とあるメーカーの美白化粧品で、顔中に白斑が出てしまったといった事故がありました。そのときの画像を見たことがありますが、背筋が凍りつくような思いをしました。生まれて初めて「化粧品って怖いな」と思いました。

まあ、それは滅多にない大きな事故ですが、比較的軽いものなら、もう少し多く起こっていると思います。赤みやかゆみが出たり、ニキビが増殖したり・・・といったもののことです。

そういう事実を知ると、化粧品を使うのが怖くなりますよね。当方もそうでした。

が、これは、食べ物によって体調に異常を来すのと同様だと思います。要は、100%の安全なんて保障されていないし、影響を受けるときは受けてしまうものだ、ということです。

危険なんて、世の中にいーっぱい

女性は化粧品、男性はシャンプーばかりを気にする傾向にあります。

そりゃ肌につけるものなので、その気持ちは理解できます。でも、化粧品等以上に気にすべき物事が、この世の中にはいっぱいあります。でも、ないがしろにしている人は実に多い印象です。

悪い食生活のほうがよっぽど怖い

悪い食生活のほうがよっぽど怖い

何かと言ったら、まずは食生活です。体を構築しているのは、ほとんどが食べ物由来の成分です。あなたの肌も、9割方食事によって築かれています。

こんなことはありませんか。

  • ストレスが溜まるたびに甘い物ばかりを食べ、甘い物を食べるたびに米などの炭水化物の量を極端に減らす。
  • 太ることを気にしてしまい、サプリメントばかりに頼っている。
  • 必須アミノ酸やタンパク質、ビタミンなどをきちんと摂らない。
  • 清涼飲料水ばかり飲んでいる。

こういったことのほうがよほど体にも肌にも悪いので、化粧品以上に気にすべき内容です。

また、いくらきちんとした食生活を送っていても、スーパーなどで購入する食材にだって添加物が色々使われています。油だって、どんな質の油かだなんて、腹に入れて初めて分かったりします。

という具合で、食事についても気にしすぎるとキリがなく、ストレスになってしまって逆に体に悪いと思います。ある程度の知識だけ持ったら、あとは「好き嫌いなく、彩り良く、規則正しく食事をとる」ということを意識するようにすれば良いでしょう。

思いどおりにならないときは妥協する、という精神だって少しは必要だと思いますね。

ストレスも肌の宿敵

ストレスも肌の宿敵

食事同様に忘れてはならないのが、ストレスを解消するということです。

ストレスの原因はさまざまです。

  • 人間関係のもつれ
  • 夫婦・家族のもつれ
  • 将来の悲観
  • 仕事上の責任感
  • 疲れ・睡眠不足
  • 運動不足
  • 栄養不足・空腹
  • 何かにつけて気にしすぎ …etc.

挙げればキリがありませんね。

ストレスが溜まれば、ホルモンバランスも崩れ、代謝も不安定になったり免疫力が低下したりします。そういうときに、肌のトラブルや病気が生じやすくなります。

化粧品の成分の危険性を気にすることよりも、優先してストレスを解消することを先に実行すべきだと思いますね。ストレスのほうがよっぽど危険なのですから。

とは言え、なかなか難しいものがあると思います。もしかしたら、一生つきまとう課題かもしれませんね。そのときそのときで、ベストとは言えなくてもベターな方法を見出していくようにすると良いでしょう。

その他

ほかにも、

  • 空調
  • 外気環境
  • 普段使っている水の環境 …etc.

こういったものも肌に関係しています。

あと、化粧品やシャンプーの成分をやたら気にする人の中には、

  • メイクという行為そのもの
  • ワックスで整髪
  • カラーリングやパーマをかける

といったことはあまり気にしないという人もいるでしょう。でも考えてみれば、カラーリングやパーマのほうがよほど頭皮に悪いし、ワックスだって本来は必要のないものです。

ところが、人間というのは不思議です。必要のないことをいちいち行うわけですから。・・・いや、必要のないことなんてありません。一種の娯楽として楽しむことで、心にうるおいを与えているわけですね。

そう考えてみると、いちいち「化粧品の成分がどうたら・・・」と考えるのが馬鹿馬鹿しく思えてきませんか?もちろん勤勉であることは素晴らしいことですが、神経質にならなくても良いと思いますね。疲れてしまっては元も子もないですから。

化粧品依存は良くない

化粧品依存

最後にお伝えしておきたいことは、ずばりこれです。

“ 化粧品はあくまで補助的な物として捉えて、化粧品に依存しない明るい生活を送っていこう!”

「化粧品がないと生きていけない!」と言いながら化粧品ばかり買ってコスメジプシーに陥っている人も少なくないと思いますが、当然、それは好ましいことではありません。

そういう人は「化粧品に依存している」といえます。

一方で、化粧品の成分ばかり気にする人もまた「化粧品に依存している」といえる、と当方は考えています。なぜなら、肌に良い(と解析されている)化粧品であれば安心だ!と過信しているわけですから。(先述のように)そうとは限らないし、気にすべきことはほかにたくさんあるはずです。

今、「依存してしまっているかも」と感じている人は、あまり細かいことを気にしないようにした上で、他の記事「肌に何もつけないのが良いらしい?!その効果はいかに・・・」の中で述べている “ セミ肌断食 ” をやってみてはいかがですか?

◇ ◇ ◇

価値観は人それぞれだと思いますが、化粧品というのはケア用品である一方で、娯楽のアイテムであるとも考えています。肩肘張らず、もっと気楽に考えてみてはいかがでしょうか。

何を使ったって、肌に悪いときは悪いし、良いときは良いのです。

使い方、体質・肌質、その日の肌のコンディション、DNA、住んでいる環境、食事の傾向、生活スタイル・・・などなど、こういったものが複雑に絡み合っているので、同じ化粧品を使っても、その効果・影響の程は千差万別です。

そう考えると、化粧品ばかりに神経質になっても、さして大きな意味はないことが分かります。気にすることは悪いことではないですが、その労力は、もっとほかのところにも使い、あらゆる角度から健康・美容を深めていきたいものですね。

なお、興味がある方は、関連記事「当方がコスメの成分解析・分析サイトをアテにしない理由」も是非ご覧ください。

 
スポンサーリンク


このページの先頭へ