赤外線も肌に悪いの!?紫外線だけじゃなかった!

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赤外線と肌

日光を浴びすぎると肌に良くない。

・・・それはもはや常識です。日光には紫外線という電磁波が含まれていて、これが肌にシミを作ったりシワを増やしたりくすませたりする大きな原因となります。

日光に含まれているのは紫外線だけではありません。冬の時期、ストーブを買ったりするときによく聞く「赤外線」というものも、日光の中に含まれているのです。

今回は、その赤外線と肌との関係についてお伝えします。

そもそも赤外線とは?紫外線との違いは?

先にちょっとした理屈からお話ししたいと思います。あまり興味がないよという方は 読み飛ばし をしても構いません。

位置関係や波長

まず、このイラストをご覧ください。

光

※ 自作なのでヘタクソですみませんが、一応これを光だと思っていただけたら嬉しいです(実際は線が曲がったりしません。光はまっすぐに飛びます)。

光は普段白っぽく見えたりしますが、実際はイラストのように色々な光線で成り立っています。虹をイメージしていただくと分かりますね。でも、通常は混ざった状態で脳は認識し、その結果白っぽく見えます。

光線は、大きく分けると「可視光線」と「不可視光線」に分かれます。つまり、見える光と見えない光です。赤外線と紫外線は見えない光(厳密には電磁波)です。

ストーブの赤い光のことを赤外線と思っている人が多いと思いますが、あの赤い光は可視光線の中で最も波長が長い光線。赤外線は、その赤色光より波長の長い不可視光線で、脳は色を認識できません。

紫外線も、コンビニなどの青紫色のライトの光だと思っている人もいるでしょうが、あれは波長の短い可視光線の色。紫外線はそれよりも波長が短い不可視光線で、脳は色を認識できないのです。

赤外線と紫外線は目に見えないということは共通していますが、波長が可視光線より長いのが赤外線、短いのが紫外線ということで、丸っきり逆です。

 ちなみに、上のイラストの青色~紫色光のことを、俗に「ブルーライト」という。昨今、ブルーライトが精神に悪影響をもたらしたり眼精疲労を引き起こしたりすることが話題に上がることが多い。ブルーライトは日常においてのあらゆる光に含まれているため、例えばスマートフォンへの過度の熱中には注意したいところだ。今あなたがご覧になっているこの画面からも、ブルーライトは放出されている。

性質や概要

赤外線と紫外線のそれぞれの性質をまとめてみました。

【赤外線】

波長は約  780  ~ 1000 μm (= 1 mm)。可視光線より波長が長いですが、電波よりは短い波長を持つ不可視光線(電磁波)です。赤外線の中で最も波長が短い(可視光線に近い)のが「近赤外線」で、「中赤外線」「遠赤外線」という順で長くなります。

  • 近赤外線:波長は約 0.7 ~ 2.5 μm。赤外線カメラやテレビのリモコンなどに広く使われています。
  • 中赤外線:波長は約 2.5 ~ 4 μm。有機化学物質などの分光分析に使われています。
  • 遠赤外線:波長は約 4 ~ 1000 μm。熱をもたらすので、ストーブなどの暖房器具に広く使われています。しかし実際は表面的な温め作用しかないと言われていて、「遠赤外線が体の芯から温める」という宣伝文句は嘘であるのが濃厚です。

生活に役に立っている赤外線。詳しい内容については今回の趣旨と離れてしまうため、別途調べていただきたいと思いますが、これより肌への影響に焦点を絞ってお話しします。

・・・その前に、紫外線についてだけお伝えさせてください。

【紫外線】

波長は約 10 ~400 nm(= 0.01 ~ 0.4 μm)。可視光線より波長が短いですが、X線よりは長い波長を持つ不可視光線(電磁波)です。紫外線の中で最も波長が長い(可視光線に近い)のが「UVA」で、「UVB」「UVC」という順で短くなります。

詳しいことは割愛しますが、紫外線は、シミ、シワ、日焼け、皮膚癌などの原因となります。UVCは最も危険ですが、ほとんど地上には届かないと言われています。

赤外線と光老化

赤外線と光老化

ここでキーワードとなるのは「光老化」です。そしてその光老化をもたらすとされているのが、赤外線の中で最も波長が短い(可視光線に近い)「近赤外線」。

近赤外線は、赤外線カメラやテレビのリモコンなどに使われています。人に赤外線カメラを向けて老けさせることはできるわけがないので安心していただきたいですが、怖いのはずばり日光です。

そう、日光にも近赤外線は含まれていて、毎日我々の肌に到達しているのです。

しかも、日光の内訳の約50%ほどが近赤外線と言われています。紫外線は約10%なので、その差は歴然としていますね。

紫外線よりも肌奥深くへ

近赤外線は、紫外線よりも肌の奥深くへ突き刺さっていくと言われています。

肌は、表面から順に、角質層→表皮→真皮となっていて、紫外線はその真皮まで到達します。近赤外線は、真皮のさらに奥の筋肉まで到達するとされています。

近赤外線による治療

近赤外線が肌奥深くまで到達することを利用して、腰痛や肩こり、血行改善、皮膚の活性化などといった治療に使われることも多いものです。

そのため、一概に近赤外線は悪くありません。扱いようによっては良き味方となってくれるわけです。

ただ注意したいのが、“ 浴びすぎ ” です。日光にさらされ続けると、やはり光老化を引き起こしかねません。

近赤外線の浴びすぎによる光老化

肌の奥底まで届いた近赤外線は、少なからずダメージを与えます。多く浴びてしまうとエラスチンなどへのダメージが大きくなり、肌の弾力・ハリを生むコラーゲンなどに悪影響が及び、肌が老化しやすくなる可能性が否めません。

さらには、ダメージを受けた肌では代謝も不安定になりますし、弱った肌を守ろうとするバリア目的でメラニンが作られてしまい、シミの増加にも繋がるおそれがあります。

これらを俗に「光老化」と呼ぶわけですが、なにも紫外線に限ったことではないというわけですね。

世の人は、紫外線をカットすることばかりに力を注いでいますが、できることなら、近赤外線もカットしたいところです。いや、美肌にこだわるのであれば、やはりすべきでしょう。

 なお、紫外線はかなり肌に悪く、また発癌性があると言われているが、近赤外線についてはまだあまり研究が為されておらず、そういった発癌性についても考えられていない。一般に、波長が長い光線(電磁波)のほうが悪影響は少ないと言われ、また近赤外線は治療に使われていることからも、絶対的な悪と見なすにはかなり無理がある。しかし、浴びすぎることで悪影響が及ぶことは、常日頃から考えておくのが無難だと思う。筋肉まで届くため、それを考えただけでも少しゾッとしないだろうか。日光の内訳の半分ほどが近赤外線であるということからも、もっともっと研究が進められても良い気がする。

遠赤外線はどうか?

赤外線の中でも最も波長が短い(可視光線に近い)のが近赤外線でしたが、逆に、最も波長が長い遠赤外線の肌への影響はどうなのでしょうか。暖房器具に多用されているだけに、非常に気になりますよね。

遠赤外線の影響については、ほとんど心配する必要はないと思います。といいますか、それを裏付ける情報が見つかりません。遠赤外線を気にするくらいなら、もっと気にすべきことがほかにいっぱいあるのではないでしょうか。

そもそも遠赤外線は、元々あらゆる物体・人から放射されている電磁波でもあります。あまり目くじらを立てる必要はなさそうですね。

光老化対策

光老化対策

光老化の対策としてまず真っ先に思い浮かぶのが紫外線対策です。でも、紫外線に関しては腐るほどの情報が溢れ、すでに知っている人も多いと思います。

大切になってくるのは、今回の場合は近赤外線対策です。主な方法としては以下のとおりです。

  • 肌をしっかり保湿&保護する
  • IRカットアイテムを活用する
  • 内側から強い肌を作る
  • 日光を無駄に浴びない

では、ひとつずつ簡単に解説していきましょう。

肌をしっかり保湿&保護する

まず常識として、肌のコンディションを保っておくことが、ダメージを軽減することにつながります。

日頃からしっかりと保湿と保護のケアを欠かさないようにして、肌のうるおいや皮脂のバランスを整えておきましょう。それでも近赤外線が肌の奥に届くのは致し方がないですが、何もケアしないよりは断然マシですね。

IRカットアイテムを活用する

最近は、UVカットのみならずIRカットアイテムも増えてきています。つまり赤外線をカットするためのアイテムです。

例えば、自動車の窓に貼るフィルム。これには、UVカットのみならずIRカットの機能も備えたフィルムがあります。遠赤外線は熱をもたらしますが、近赤外線とともにそれもカットしてくれるので、車内温度の上昇をやらわげることも可能です。

また、化粧品としても、近赤外線をカットしてくれるものがあります。例えばPOLAの化粧品の場合、「B.A.プロテクター」というエイジングケアクリームが、紫外線と近赤外線の両方をカットしてくれます(ただ、SPFやPAの値が高いので、その点は考慮したほうが良いでしょう)。

>>> POLA公式ホームページ

内側から強い肌を作る

これも美容の常識ですね。栄養バランスのとれた食事をきちんととって、健康的な食生活を送ることです。

肌そのものや、外的な刺激から身を守るシステムを作り上げているのは、紛れもなく食べ物や飲み物です。口にしたものは、あなたの血となり肉となるわけです。食事がおろそかでは、体もそれなりのものとなってしまいます。

また、睡眠をしっかりとることも大切です。自律神経が整えば、代謝も改善し、体の機能も安定します。万一肌が傷付いても、その修復だって早くなるわけです。

内側から作り上げた美は、スキンケアによる美よりも強固たるものです。化けの皮を剥いだって、内側から美しければ輝いて見えます。もちろん、心を洗練することも忘れてはなりませんよ。

日光を無駄に浴びない

紫外線対策と同様に、日光を無駄に浴びないことも大切です。

とはいえ、必要があって外出するのでしょうから、無駄もへったくれもありませんよね(笑)

ではどういう意味かというと、日光を遮るチャンスがあれば遮りましょう!ということです。

サンバイザー、日傘、帽子、羽織物などを有効活用したり、電車ではなるべくカーテンで日光を遮ります(でも最近の車両には付いていないことも多いです。その代わり窓がUVカットになっているはずです。スモークタイプも見かけますが、IRカットになっているかどうかはよく分かりません)。

遮光

以上、赤外線と肌の関係について、紫外線との比較を織り交ぜつつお伝えしました。いかがでしたか?

まだまだ研究が浅い赤外線ですが、浴びすぎれば肌に影響が及ぶことは自明です。これは、赤外線に限らず、あらゆるものに対して言えることではないでしょうか。100%無害なものなど、この世にほとんど存在しないはずです。

では最後に、今回の内容を簡単にまとめて終わりにしたいと思います。

  • 赤外線とは、可視光線である赤色光より長い波長の不可視光線(電磁波)。
  • 赤外線には、波長が短い(可視光線に近い)ほうから順に「近赤外線」「中赤外線」「遠赤外線」がある。
  • 近赤外線は筋肉まで届き、これは紫外線より深くに到達しているという実情。
  • 近赤外線は治療にも使われるため絶対的悪ではないが、浴びすぎると肌の老化の原因となりうる。
  • 肌の保湿・保護、日光カット、内側からの美などにより、近赤外線対策を行おう。

以上です。

普通に生活していても、紫外線が気になることはあっても赤外線はあまり気になりませんよね。雑誌などでもあまり取り上げられていません。それにもかかわらず赤外線に注目したあなたは、なかなか素晴らしい美意識をお持ちだと思います。

 
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